「そんなのやだ!」

「え?」

突然の私の大声に先生は驚いている。


「ぷ……ぷぷ……」

そして私の顔を見て笑い出す。

「いや……なんというか……素直というか、また真に受けるというか……」

「えっ……ウソなの!?」

「いやいや、ウソじゃないよ。この話は本当。本当というか星読みする人は知っている話かな」

「そっか……」

先生にからかわれたのかと思った。

でも、もし本当にその課題が繰り返されたりするのなら、私は今、生きているうちにそれを止めてやる!と、ちっぽけな正義感がうずうずとしていた。


「私の……この障害を負ったことも何か意味があるのかな……」

「……どうだろうね……でも、起こるすべてのことに意味がないものなんてないと思うんだ。この課題というものも、その人が乗り越えられない課題は与えないっていうよ。その人次第なんだ」

「その人次第?」

「自分には出来ないと言い張って何もしなければ、その課題は永遠に繰り返される。自分次第でどんな大変なことも乗り越えられるって、教えてくれているのかもしれないよ」



起こるすべてのことに意味がある……。

自分次第で乗り越えられないものはない……。

先生の言葉が、今の私にはまだ重く感じていた。