ねねちゃんとお話をしていると、部屋から出て来た子供たちに囲まれた。
「……」
同じ背丈……素早い動き、スカートか半ズボンかで女の子と男の子って分かるけど……。
今、私と話していたねねちゃんが、どこに行ってしまったのか分からなくなってしまうほど、みんなが似ていて一瞬でパニックになった。
「美月! 大丈夫!?」
エー子に声をかけられ、急いで立ち上がる。
「う……うん」
「ほら、みんなー!こっちですよー」
先生に声をかけられ、子供たちが一斉に玄関へ向かった。
「……」
ビックリした……。
「羽田さん、大丈夫?」
小島先生の心配するような声。
「あ……大丈夫です……」
先生の手伝いで七夕祭りの飾りを作ったり、そんな作業だって聞いていたから、あえて自分の障害のことは話していなかった。
子供たちと接することは、そんなにないと思っていたけど……。
短いバイトといっても不安になる。