「ドラゴン……ヘッド?」

私の持っていたプリントをペラペラとめくり、見ていたエー子が言った。

「そうなの、星読みでドラゴンヘッドとドラゴンテイルっていうのがあるんだけどね。それで前世と今世での生き方がわかるんだって」

「へー……何言ってるかよくわかんないんだけど、なんか怖い話ね」

「私のドラゴンヘッドで今世での生き方、歩むべき道がわかるらしいんだ」

「美月の歩むべき道? なになに?」

興味津々といったように、エー子は身を乗り出した。

「ちょっと待って、ちょっと待って! 私もまだちゃんと読んでないんだからー」

そう言いながら、読み進めようとして、プリントを見てドキッとした。



「……『集団からはみ出たり、浮いたりすることに恐怖を感じる人が多いように思います。あなたは自分の思いを胸に秘めたまま結局は表現出来ない……ということはありませんか? ひとりでいることを怖がらないでください。集団でいることは、良いことばかりではありません。ひとりで行動することや、人と違う意見をもつのは当たり前のことです。色々な考えの人がいます。どんなに親しくても考えは違っています。それを認めましょう』……だって……」