『霧崎ノア』
聞き覚えのある名前。見覚えのある姿。首を傾げてわたしを見つめるくるりとした大きな瞳。
「もしかして、モデルの……?」
目の前にいる美少女は、間違いなく学祭のときに騒がれていたあの人だった。
「あ、知っててくれた?うれしー♪」
ふふ、と笑う彼女は、ほんとうに人形みたいに可愛くて。
ーー広瀬くん、こんなに可愛い女の子と仲いいんだ。
広瀬くんが誰と仲がよくてもわたしには関係ないのに。
胸の奥が、ざわざわと揺れた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…