だけどーー、 わたしは知らなかった。 この日から、平坦だったわたしの日常が、少しずつ変わっていくこと。 きみのカラフルな世界に、どうしようもなく惹かれていくこと。 そして、きみが抱えている問題、苦しみを、このときのわたしは、知るはずもなかったんだ。