――この気持ちに名前を付けるという罪を、どうかお許しください。私は、信じてもいない神様に祈った。

 ――人は私を神様と呼ぶ。遠く、遠く、手も触れられないような場所で、私を崇拝する。

 ――だけれど、それはとても寂しくて。この場所から掬い上げてくれる人を、あるいはこの場所で隣にいてくれる人を、私はいつだって求めていた。

 ――だから。

 ――それを与えてくれる世界で一番大切なヒトへ向けるこの気持ちに、名前を付けるという罪を。

 ――どうか、天の神様に、許してもらいたかった。