大学で、声をかけられた。
「最近、いいことあったの?」
昼休み。
ごった返す大学の学食である。
「あ、美鈴ちゃん」
「よっ!」
金髪のショートカットにダメージジーンズ、巨大な伊達眼鏡。
伊藤美鈴。教育学専攻。
地味で目立たない私とは全く別のタイプだけれど、一年生のときの必修語学のクラスで一緒になって妙に馬が合ったのだ。
結局、専攻の分かれたいまになっても顔を合わせると馬鹿話をしたり、たまにファストフード店で時間つぶしをしたりする仲だ。
ちなみに彼女から私のスマホにメッセージが届いたことはない。
会う頻度だって一か月に一度、会うか会わないかだ。
それくらいの距離感がちょうどいいのだと思う。
「最近、いいことあったの?」
昼休み。
ごった返す大学の学食である。
「あ、美鈴ちゃん」
「よっ!」
金髪のショートカットにダメージジーンズ、巨大な伊達眼鏡。
伊藤美鈴。教育学専攻。
地味で目立たない私とは全く別のタイプだけれど、一年生のときの必修語学のクラスで一緒になって妙に馬が合ったのだ。
結局、専攻の分かれたいまになっても顔を合わせると馬鹿話をしたり、たまにファストフード店で時間つぶしをしたりする仲だ。
ちなみに彼女から私のスマホにメッセージが届いたことはない。
会う頻度だって一か月に一度、会うか会わないかだ。
それくらいの距離感がちょうどいいのだと思う。