福井県立恐竜博物館は思っていたよりもだいぶ立派なミュージアムだった。

 そういうわけで、博物館をまわりきって、福井駅前に帰り着いた頃にはもうクタクタだった。

 さすが、世界三大。

 二十体以上の骨格標本が展示されている見どころ満載だった。

 あと、なんか白衣を着用した人型の恐竜もいた。本当である。

 ホテルの近くで夕食を済ませてしまおうと、ソースかつ丼が食べられる定食屋に行った。

 情報サイトの口コミがいいお店をヒメムラサキが見繕ってくれる。

 思えば、ヒメムラサキを連れて外出するなんて、ほとんど初めてに近い。

 いつも以上にはしゃいでいて楽しそうなヒメムラサキと話していると、なんだか、妹ができたような気がして嬉しくなってしまった。