夕方になって、学校の終わった葉月を連れてお母さんが見舞いに来てくれた。
「なんだよ姉ちゃんその頭!わはははっ!ダッセェの!」
「こら葉月!お姉ちゃんずっと意識なかったんだから。だけど本当にどうしたの…」
「あたしにもよくわかんないんだよ、お母さん。葉月、来てくれてありがとうね」
「え、姉ちゃん頭打ってねえ?なんかキモいんですけど」
「打ってないよ、また葉月に会えてうれしいなって思って」
「え?ええー?まじどうしちゃったんだよ、まじキモい、まじウザい」
「…お母さんが言うのも変だけど、弥生、いつもだったら「うっさい死ね!」って言うとこじゃない?やっぱりちゃんと検査してもらわないと…」
「大丈夫だよ。死ねとかもう言わないことにしただけ」
あたしの変わりように、葉月とお母さんが困惑気味でおもしろい。
前のあたしは、死って言葉をものすごく簡単に口にしてた。
だけど目の前であんなに人が死んでいくのを見てしまって、自分もいつ死んでもおかしくない状況の中で過ごして、そんな簡単な言葉じゃないって、思ったの。
だからもうそんな風には使わない。
「それより、あれ、持ってきてくれた?」
「ああ、ノートパソコンね。はいこれ」
「ありがとう」
これで、あの島の事がきっとわかる。
「なんだよ姉ちゃんその頭!わはははっ!ダッセェの!」
「こら葉月!お姉ちゃんずっと意識なかったんだから。だけど本当にどうしたの…」
「あたしにもよくわかんないんだよ、お母さん。葉月、来てくれてありがとうね」
「え、姉ちゃん頭打ってねえ?なんかキモいんですけど」
「打ってないよ、また葉月に会えてうれしいなって思って」
「え?ええー?まじどうしちゃったんだよ、まじキモい、まじウザい」
「…お母さんが言うのも変だけど、弥生、いつもだったら「うっさい死ね!」って言うとこじゃない?やっぱりちゃんと検査してもらわないと…」
「大丈夫だよ。死ねとかもう言わないことにしただけ」
あたしの変わりように、葉月とお母さんが困惑気味でおもしろい。
前のあたしは、死って言葉をものすごく簡単に口にしてた。
だけど目の前であんなに人が死んでいくのを見てしまって、自分もいつ死んでもおかしくない状況の中で過ごして、そんな簡単な言葉じゃないって、思ったの。
だからもうそんな風には使わない。
「それより、あれ、持ってきてくれた?」
「ああ、ノートパソコンね。はいこれ」
「ありがとう」
これで、あの島の事がきっとわかる。