「町田ってさ、カッコ良くなったよね」
昼休み、お弁当のから揚げを落としそうなことをいきなり言ったのは、親友の玲奈。肩を少し超えたくらいの綺麗な黒髪をキッチリ二つに分けて、しかも三つ編みなんかしちゃってる。
それでも絶対的で圧倒的な可愛さがあふれて、とどまることを知らない。制服のスカート丈も校則通りなのに、それを着こなしておしゃれにさえみえるスタイルの良さも、もう何もかも規格外に可愛い子。2年で同じクラスになって意気投合、で、今年も一緒。それは嬉しいのだけど、新学期早々に何で晶のハナシ?
「はぁ? 玲奈、眼科行くべきだよ、今すぐ、なう、今」
「今すぐ強調しすぎ。そぉかなぁ。1年の時同じクラスだったんだけど、あんなじゃなかったよ」
「あたし毎日見てるけどずっとあんなんだし、全然カッコ良くないでしょ、良く言って普通」
「やよ、パッチリ二重とか目立つ顔好きだもんね、吉澤良とかさ」
「単に好みの問題だけじゃないと思うけど。なんか織田信長みたいじゃん」
ぶーっ! と、玲奈がご飯を吹き出した。汚い、だけどそれすらも可愛い。なにこの生き物。
「もーぅ、やめてよー、お弁当食べてるときにそれとか、あははっ、はーお腹痛い! きゃははっ!」
めっちゃツボってる。まっすぐ机に入っていた足を横にだして、前屈みになって膝を叩いて笑っている。可愛いのに、動きがオバチャンくさいのがいい。ギャップというか、安心感? そういうところ、一緒にいてすごく楽しい。
「織田! 信長! 似てるかも! 似てるかもだけど! ぷぷぷっ、でもそれ割とイケメンなんじゃないの」
「なんでよ、こーんな顔じゃん」
「きゃはははっ! やだー」
あたしは両目の端を指で引っ張って、細目を作ってみせた。玲奈が更に体をよじって笑う。
「古賀の変顔、やっぱ女捨ててるよな!」
「黙ってればモテるのにな、非常に残念だよ、うんうん」
「あんたたちになんかモテたくないし!」
「ははは、男だったら良かったのになぁ」
「良くないっ、べーっだ!」
玲奈と同じく去年も一緒だったアホ男子3人組が、あたしをネタにする。面白いって言われるのは嫌いじゃない。むしろ好き。でもこのノリばかりしていると、女の子っぽいことするのが恥ずかしくなってきちゃう。だからずーっとこのキャラで定着してしまった。ホントはそうじゃない面だって、あるつもりなんだけど。
昼休み、お弁当のから揚げを落としそうなことをいきなり言ったのは、親友の玲奈。肩を少し超えたくらいの綺麗な黒髪をキッチリ二つに分けて、しかも三つ編みなんかしちゃってる。
それでも絶対的で圧倒的な可愛さがあふれて、とどまることを知らない。制服のスカート丈も校則通りなのに、それを着こなしておしゃれにさえみえるスタイルの良さも、もう何もかも規格外に可愛い子。2年で同じクラスになって意気投合、で、今年も一緒。それは嬉しいのだけど、新学期早々に何で晶のハナシ?
「はぁ? 玲奈、眼科行くべきだよ、今すぐ、なう、今」
「今すぐ強調しすぎ。そぉかなぁ。1年の時同じクラスだったんだけど、あんなじゃなかったよ」
「あたし毎日見てるけどずっとあんなんだし、全然カッコ良くないでしょ、良く言って普通」
「やよ、パッチリ二重とか目立つ顔好きだもんね、吉澤良とかさ」
「単に好みの問題だけじゃないと思うけど。なんか織田信長みたいじゃん」
ぶーっ! と、玲奈がご飯を吹き出した。汚い、だけどそれすらも可愛い。なにこの生き物。
「もーぅ、やめてよー、お弁当食べてるときにそれとか、あははっ、はーお腹痛い! きゃははっ!」
めっちゃツボってる。まっすぐ机に入っていた足を横にだして、前屈みになって膝を叩いて笑っている。可愛いのに、動きがオバチャンくさいのがいい。ギャップというか、安心感? そういうところ、一緒にいてすごく楽しい。
「織田! 信長! 似てるかも! 似てるかもだけど! ぷぷぷっ、でもそれ割とイケメンなんじゃないの」
「なんでよ、こーんな顔じゃん」
「きゃはははっ! やだー」
あたしは両目の端を指で引っ張って、細目を作ってみせた。玲奈が更に体をよじって笑う。
「古賀の変顔、やっぱ女捨ててるよな!」
「黙ってればモテるのにな、非常に残念だよ、うんうん」
「あんたたちになんかモテたくないし!」
「ははは、男だったら良かったのになぁ」
「良くないっ、べーっだ!」
玲奈と同じく去年も一緒だったアホ男子3人組が、あたしをネタにする。面白いって言われるのは嫌いじゃない。むしろ好き。でもこのノリばかりしていると、女の子っぽいことするのが恥ずかしくなってきちゃう。だからずーっとこのキャラで定着してしまった。ホントはそうじゃない面だって、あるつもりなんだけど。