ケンがスマホで時間を確認しながら席を立とうとした時だった。私も自分のスマホをポケットに入れっぱなしだった事に気がついて、メッセージチェックを始めた。
「もうモールも開いてる時間だろ、とりあえず靴買いに行くぞ。その後は……」
「学校に行く」
「面倒くせーけどそれがいいかもな。おっさんを見つけるには俺達が普段通りの行動してた方がいいだろうし」
「じゃなくて、同じなの!」
私はそう、思わず叫んでしまった。また周りの人がこちらをちらちらと見てる。ケンだって辺りを見渡しながら、小声で静かにしろって言ってくる。だけど、私にはそんな状況どうでもよかった。だってーー。
「ことりちゃんが、怪我したって……」
今朝私が送ったメッセージに対してことりちゃんが返信してくれていた内容はこうだった。
“そっかー、カヨちゃん休むなんて珍しいね”
“今朝ね、カヨちゃんの言う通り体力テストだったんだよー。私シャトルランの時に張り切りすぎちゃって転んじゃった”
最後の文面の後にことりちゃんらしく可愛らしいひよこの絵文字が入ってる。その後にはことりちゃんがよく使う鳥のキャラクターが滑って転ぶスタンプまで送られていた。
そんな可愛らしい文面にも関わらず、私は背筋に悪寒が走るのを止められない。
「これも、今朝見た夢と同じだ」
「もうモールも開いてる時間だろ、とりあえず靴買いに行くぞ。その後は……」
「学校に行く」
「面倒くせーけどそれがいいかもな。おっさんを見つけるには俺達が普段通りの行動してた方がいいだろうし」
「じゃなくて、同じなの!」
私はそう、思わず叫んでしまった。また周りの人がこちらをちらちらと見てる。ケンだって辺りを見渡しながら、小声で静かにしろって言ってくる。だけど、私にはそんな状況どうでもよかった。だってーー。
「ことりちゃんが、怪我したって……」
今朝私が送ったメッセージに対してことりちゃんが返信してくれていた内容はこうだった。
“そっかー、カヨちゃん休むなんて珍しいね”
“今朝ね、カヨちゃんの言う通り体力テストだったんだよー。私シャトルランの時に張り切りすぎちゃって転んじゃった”
最後の文面の後にことりちゃんらしく可愛らしいひよこの絵文字が入ってる。その後にはことりちゃんがよく使う鳥のキャラクターが滑って転ぶスタンプまで送られていた。
そんな可愛らしい文面にも関わらず、私は背筋に悪寒が走るのを止められない。
「これも、今朝見た夢と同じだ」