「この夢が終わったら、ハルはどうする?」

「そうだな……」


ハルは腕を組んでさらに首を傾げてこう言った。


「そしたらまた、カオに逢いに行くだろうな」


ハルはそう言って私に背を向けた。


「だって、カオがいないとつまんねーじゃん」


いつもぶっきらぼうな癖に、その言葉はどこか羽が生えたように柔らかくて、私は思わず微笑んだ。


“きっとまた、君に逢いに行く”


幽霊もサイキックも信じない。



「そうだね、私もそうするかな」



もし私が死んで、ハルも死んでしまったとしても、また逢いに来てね。

私も逢いに行くからーー。










【Fin】