「この夢が終わったら、私はまたケンに逢いに行くから」


それはいつかの未来で。
もしもこの世に生まれ変わりなんてものがあるとすれば。


「言霊がきっと叶えてくれるよ。だって私達、最強の絆で結ばれてるんでしょ?」


私がそう言うと、現在のケンは服の袖で顔を拭い、未来のケンはまた泣きそうな顔をしてーー最後は微笑んでくれた。




「ああ……この夢が終わったら、俺もまたお前に逢いに行くよ」