いつもタイムリープしていた時、私はシャワーを浴びてから遅刻ギリギリに家を出ていた。だから今回も私は同じ時間になるまで部屋でじっと大人しくして、体調が少しでも戻ってくるのを待った。

吹き出した汗がベタベタして気持ち悪いけど、タオルでそれを拭って私は動きやすい私服に着替えた。

時間が経てばいつものように体は軽くなってきて、体調もどんどん回復をはじめた。私の体はリセットし、9月26日をもう一度始めようとしているんだと思う。


お母さんがキッチンでテレビを見ている事を確認した上で、私はこっそり玄関へと向かった。私は悪足掻きをせず、今回もいつものスニーカーに足を通した。

何を履いても結果は同じ。今回は新しい靴紐を持って行くこともやめた。もし紐が切れたら、その時は裸足で帰ろう……って潔くそう思って。


静かに玄関の扉を閉めて、家を出た。

朝日が眩しく、とても天気の良い日。きっと普段なら何かいいことが起きそう、って考えてもおかしくないくらい清々しい天気なのに、私はもうこの天気の良い9月26日を今回で5回繰り返している。

私の記憶する9月26日は、だけど。未来から来たケンが言うには今回ので私は同じ日を7回繰り返している事になる。