だからそんな笑顔は反則なんだよ、日向君。

しょうがないなぁ、なんて言いながら掴んでいた腕を話した。

すると。


「大地みーっけ!」

「美空、遅くなってごめんね!」

「やっと5人揃ったな」


下の階から上がってくる3人。


「莉奈!それに葉月君に平松君!」

「よし!それじゃあ文化祭残り1時間、楽しみますか!」



賑やかな廊下に紛れ込んでいく愉快な声達。

戻らない今という時を、全力で楽しむ私たちの邪魔をするものは、何もなかった。