本当、日向君みたいにお調子者っていうか何ていうか。


手に握り締めた抹茶オレを一口喉に通す。


と。



「みーっけた」



後ろから聞こえた声に二人同時に振り返る。

そこにはシフトから戻ってきた日向君の姿があった。




「お疲れ大地、シフトはもういいのか?」

「おう」


彼の額には汗が滲んでいる。

きっとお化け屋敷で中は暑かったんだろうな。


「てか、お前なんで上から来るんだよ」

「下の階から移動すると人が廊下に沢山いるだろ。だから5階から来た」

「そういうことね。じゃあ俺、ちょうど今莉奈からメールで呼ばれたから行ってくるわ」

「おー。ここらへんに俺達いるわ」

「了解」