―――――――・・・
なんとかお化け屋敷を乗り越えたものの、正直怖さより緊張のほうが勝ってしまった。
出口直前で自然と二人の手は離れてしまったものの、今も尚右手に帯びる熱が冷めない。
チラリ、隣に立つ日向君を見上げるも、何事も無かったかのように平松君と話をしている。
私だけが変に意識しすぎてるのが、更に体温を上げた。
「あ、風船だ」
「しかもヘリウム入り!欲しいな~」
「美空って変なところで子供っぽいよね」
「失礼~!!」
絶え間なく起こる笑いにこれでもかっていうくらい楽しさを感じていると。
「じゃあ俺たちはシフトあるから行くか」
「そうだな」
そう言って日向君と平松君はまた後で、と言ってそのまま自分達のクラスに戻ってしまった。
「あ、ごめーん。あたし中学の子が来たみたいだから少し案内してくるね!」
「あ、うん」
「すぐ戻る!健人と回ってて!」
そのまま莉奈もどこかへ行ってしまったので、残された私と葉月君は顔を見合わせて苦笑い。
「どうする?」
「とりあえず腹減ったからなんか食おうぜ」
「そうだね」
なんとかお化け屋敷を乗り越えたものの、正直怖さより緊張のほうが勝ってしまった。
出口直前で自然と二人の手は離れてしまったものの、今も尚右手に帯びる熱が冷めない。
チラリ、隣に立つ日向君を見上げるも、何事も無かったかのように平松君と話をしている。
私だけが変に意識しすぎてるのが、更に体温を上げた。
「あ、風船だ」
「しかもヘリウム入り!欲しいな~」
「美空って変なところで子供っぽいよね」
「失礼~!!」
絶え間なく起こる笑いにこれでもかっていうくらい楽しさを感じていると。
「じゃあ俺たちはシフトあるから行くか」
「そうだな」
そう言って日向君と平松君はまた後で、と言ってそのまま自分達のクラスに戻ってしまった。
「あ、ごめーん。あたし中学の子が来たみたいだから少し案内してくるね!」
「あ、うん」
「すぐ戻る!健人と回ってて!」
そのまま莉奈もどこかへ行ってしまったので、残された私と葉月君は顔を見合わせて苦笑い。
「どうする?」
「とりあえず腹減ったからなんか食おうぜ」
「そうだね」