「あと1週間で文化祭かー」
文化祭の準備を終えた私と莉奈は、久しぶりに街にあるファーストフード店に来ていた。
カラン、とコップに入っている氷をストローで動かすと。
「お待たせ」
ちょうど待ち合わせをしていた3人が、部活を終えてやってきた。
ドキンッ、と心臓が飛び跳ねる。
「遅いよ、3人とも」
そう言いながら莉奈は私の前から、私の横に席を移動した。
「しょうがねーだろ、部活なんだから」
平松君が莉奈の前に、私の真正面に座ったのは日向君、その間に葉月君が座った。
戸惑いを隠すかのように、ストローでまたカラン、と氷を動かす。
莉奈の彼氏が平松君ということと、幼馴染である葉月君が日向君と仲がいいこともあり、最近では5人でいることが増えた私達。
放課後とはいえ、今日は初めて学校以外で5人で会う日だ。