コクッ、と首を縦に振る。

ありえない、とでも言いたそうな莉奈に必死に言葉を探す。



「でも、私も返信のしにくい内容だったから。ほら、返すほどの内容じゃないメールって読んでそのままにするじゃない」

「そうだけどー・・・」



頬杖をつきながら莉奈は、あたしの机から「もーらいっ」と言って抹茶オレを奪っていった。


二ヒッと悪戯そうに笑う莉奈。



「あー、もう!」

「美空が飲んでると飲みたくなっちゃうんだもん」



いつものことだししょうがないか、と諦めていると急に莉奈が立ち上がった。



「そうだ!お礼を言いに行こう!!」

「・・・・・・え?」




私の抹茶オレは、莉奈の手の中で潰されていた。