そこに立っている人物に、少し驚きつつも口元は緩んでしまう。
「…きてくれて、ありがとう日向君」
「…おう」
久しぶりに見た、日向君の癖。
きっとそれは、緊張してる時や、恥ずかしい時にするんだね。髪の毛をクシャッて触るのは。
「…あ」
私の呟いた言葉に、一度は視線をこちらに向けるも、すぐに私の視線の先に瞳を移した日向君。
「時計、直ってるね」
「だな」
2と4を指していた針は、いつのまにか世界と同じ時を刻むように直されていた。
「あのさ、今日は俺も言いたいことがあって来たんだ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…