最後のSHRを終え、アルバムに寄せ書きを書いてもらえば、やっと少しだけ実感できたようなできないような。
「美空ーこの後どうする?」
「ごめん、私ちょっと用事あるから、先行ってて!後で連絡するね」
そう言って、荷物も持たずに教室を飛び出す。
そのままスピードを緩めず、一気に階段を駆け上がり、誰もいない廊下を走っていけば目的地に到着する。
「はあ、はあ・・・っ」
瞳に映るもの、それは社会共通室と書かれたネームプレート。
その教室の扉を、そっと開けた。
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