んー・・・。


考えてもそんなの分かりっこなくて、とりあえず返信をしなくちゃ。


ベッドの上にダイブして、スマホを眺めるものの、元からメールは得意じゃないからなんて返せばいいんだろう・・・。



とりあえず【どういたしまして】と書いて、なるべく可愛らしい顔文字をつけみる。


そして何度もメールの文面を読み直し、たった八文字の中に打ち間違えがないかを確認して、やっとのことで返信ボタンを押した。


それと同時に小さくため息をつく。なんだか全神経を使った気分だ。


最近は皆LINEに変わってしまったから、メールなんて滅多に使うことがなかったし、久しぶりな感じ。



「返信、来るかな」



ジッとスマホと睨めっこ。


―――――しかし。





その日、日向君からのメールはそれっきりで、私のメールに返事がくる事は無かった。