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「全神経が削がれた気分~」



なんて隣で脱力している友達の言葉に同感する。

気が付けば、センター試験が終わっていた。

学校に来る回数も残り僅かとなり、残すは学年末テストのみとなった。



「にしてもさ、凄いよね、大地君!まさか本当にプロのチームから勧誘が来るなんて!」



机に伏せていた友達がいきなり起き上がったかと思えば、日向君の話しにちょっとだけ驚く。




「・・・そうだね!」




選手権で見事優勝した東高校サッカー部は、去年の屈辱を晴らし見事全国大会へと進んだ。しかし数週間前まで、国立での試合が行われていたが、2回戦目で負けてしまった。



テレビでの放送もされたが、私は受験もあり見ないようにしていた。何より、日向君の姿を見るのが、辛かったから。



学校が始まるとすぐ、日向君のプロチームからの勧誘の話は広がった。最初は信じがたかったが、本人が否定している所を聞いたことがないので恐らく真実なんだろう。