そういえば、私は自分の意思で大きな決断をしたことがあっただろうか。 勉強も、恋愛も、どちらも全て人に言われるがままに動いていた気がする。 だけど日向君は、いつだって真っすぐで、自分の夢をしっかりともっていた。 臆病で、勇気が無い私は、いつだって逃げ道を作っていた。 誰かがああ言ったから。 誰かにこうしろと言われたから。 「……」 ……私は、変わらなきゃいけないんだ。