何の迷いも無く書かれていたその二文字に、立ち止まりそうになったが何とか一歩を踏み出し職員室を後にした。


プロ。もちろんそれはサッカーの事しか無いだろう。

・・・・・・やっぱり日向君は、遠い存在だ。










本当だったら勉強をしなければいけないのに、そんな気分になれず、長くて蒸し暑いだけの土手を、自転車を引きながら帰った。


真っ白な入道雲を背に、何も考えることなく、自分の真正面に伸びた影を見つめながら。