「そうだね」
私の歩幅にあわせ、ゆっくりと合わせてくれる葉月君。
少し身長が伸びたのだろうか。それともあまり会わなかったせいだろうか。少し違う雰囲気を感じる。
「・・・」
「・・・」
「「あのさ!」」
ピッタリはもる二人の声。お互いが顔を合わせて、思わず笑みがこぼれた。
「真似すんなよな~!」
「真似したのは葉月君でしょ~!?もうっ」
「で、相川は何だったの」
「・・・先に葉月君がどーぞ!」
「ここはレディーファーストだろ」
「レディーがいいって言ってるんだから、そこは聞き入れてよ」
「はいはい」