教室の窓側。一番前の席に座る。


前の机は少し古かったけど、今回の机は新しいものみたい。ちょっと嬉しいような残念なような。



仕度をし終えるとちょうどSHRが始まり、それぞれ出席が取られる。


「平松」


聴き慣れた名前に、全神経が背中に集中した。

後ろから低い声で返事が聞こえた。


・・・平松君と同じクラスだったんだ・・・。そっか。平松君は私と同じ理系だから、無くはないんだよね。


同じクラスだと少し気まずいが、何より一番安心したのが、同じ理系でも日向君とクラスが違ったことだ。