んなつまらない日々を繰り返す中。




「ぁ・・・」




薄暗い1階の廊下に小さく漏れた声。歩みを止めて、間違いがないか目を凝らすが、どうやら見間違いではなさそう。


改めて現実を思い知らされたような気がする。


日向君と、琴美ちゃんが一緒にいる所を見て。


前だって何度も見たことはあったけれど、付き合っているという事実を知った今、もう以前のような瞳で見ることはできない。




「・・・」




くるっと方向転換をして、今来た道を戻る。



どうしてこういう日に限って、私のクラスのSHRは長引いてしまうんだろう。



行き場のない怒りを担任のせいにした。そんなことしたって、意味がないのに。