まるで赤と緑の反対色の絵の具が、ぐにゃりと混ざり合ったような気持ち悪い感覚を覚える。



「そもそも何で言わなかったんだよ」

「だってまだ、日向大地と葉山琴美は付き合ったばかりで「おー相川!英語のプリント出してくれたか?」




―――――――え?



中から聞こえてる声は、そこで止まった。



「おーい、相川。出してく「出しました!」



慌てて答えると、少し驚いたような表情をしたが、そのままお礼を言って先生は職員室のほうへ行ってしまった。






もしかして、二人は――――――知ってたの?