それは次の日になっても変わることは無かった。
移動教室から戻ってくると、文型の葉月君と廊下の窓越しに話す日向君の姿があった。
ハッと彼がこちらを振り向いた瞬間に、視線を逸らし自分のロッカーに向かう。
「じゃーな葉月。教科書さんきゅー」
「おう」
そんな会話をしっかり背中越しに聞いてるし、帰っていく彼の背中を見つめちゃって。
自分でも分かってる。
なんて馬鹿なんだろうって。
もしかしたら、日向君は琴美ちゃんと付き合ってるのかもしれないのに。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…