「本当に本当に、あの生意気な後輩と日向大地だったの!?」



生意気な後輩・・・かどうかは置いといて。


乱雑に机上にスクバを置き、怪訝な表情で聞いてくる莉奈に私は軽く頷く。




「付き合っては、ないと思う・・・けど」

「付き合っても無いのに、抱き合うかな!?」

「・・・・・・ただ、転びそうになったのを助けただけとかじゃなくて?」

「そんな感じじゃなかった・・・」



二人が名前を呼び合っている声しか、私には聞こえなかったし。もし、そうならもっと中から声が聞こえても可笑しくないはずだもん。



「翔也に、聞いて見る」

「・・・うん、ありがとう」