嘘だ嘘だ嘘だ。



頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなる。先程の光景が瞳に焼きついて離れない。


カチッ、カチカチッ、と蛍光灯が切れ掛かる音と、私の呼吸しか響かない駐輪場。


寒いはずなのに、寒さを感じないぐらい、その事で一杯一杯だった。








「―――はぁ!?」


次の日。朝、登校してきた莉奈にすぐその事を伝えると、大きな声がクラスに響いた。