◇ ◇ ◇
「あ、日向大地だ」
体育館シューズが床に擦れる音と、ボールを打つ音が体育館に響き渡る。
そんな音に混じって、莉奈がポツリ呟いた。
生憎の雨のため男子と女子共同で体育館を使っている。そのためネットの向こう側では男子達がバスケをしていた。
「本当だ……。平松君もいるよ」
「あいつはいいよー。どうでも」
よくないでしょ、と思いながら、莉奈に言われて女子のバスケよりも男子のほうに目が行ってしまう。
「あ……」
「決めたね」
ゴールネットに吸い込まれるかのように、日向君のうったシュートは綺麗な弧を描き、ゴールに入っていった。
「……うん」
「日向大地、サッカー以外もできるんだ」
シュートを決めた日向君は屈託の無い笑顔で友達とハイタッチをしていた。そんな彼に昨日の事もあってか視線がいってしまう。
いや、昨日の出来事がなくても、目で追っていたかもしれない。
「あ、日向大地だ」
体育館シューズが床に擦れる音と、ボールを打つ音が体育館に響き渡る。
そんな音に混じって、莉奈がポツリ呟いた。
生憎の雨のため男子と女子共同で体育館を使っている。そのためネットの向こう側では男子達がバスケをしていた。
「本当だ……。平松君もいるよ」
「あいつはいいよー。どうでも」
よくないでしょ、と思いながら、莉奈に言われて女子のバスケよりも男子のほうに目が行ってしまう。
「あ……」
「決めたね」
ゴールネットに吸い込まれるかのように、日向君のうったシュートは綺麗な弧を描き、ゴールに入っていった。
「……うん」
「日向大地、サッカー以外もできるんだ」
シュートを決めた日向君は屈託の無い笑顔で友達とハイタッチをしていた。そんな彼に昨日の事もあってか視線がいってしまう。
いや、昨日の出来事がなくても、目で追っていたかもしれない。