「・・・いや、お前そういう冗談よくねーぞ」

「いや、本当だって」



だけどそれは。



「もちろん、過去の話」


ニッコリ笑ってみせるものの、その表情を何一つ変えようとしない。



「・・・じゃあお前、何で翔也と付き合ったんだよ」

「そんなのアンタより翔也のほうがよかったからにきまってるでしょ」



なんてね。


7割本当で、3割嘘。


その3割の理由は、健人があたしなんか眼中に無い事がわかってたから。


もう諦めようと思ってた中、入学した高校で翔也に出逢ったんだ。


だんだん話していくうちに、翔也の事が気になり出して、告白された時は正直まだ気持ちに迷いがあった。


だけど、あたしのこと大切にしてくれる翔也に、次第に惹かれていったんだ。