「ありがとおーございましたあー」


やたらと語尾を延ばす、やる気のなさそうなコンビニ店員の声を背中に店を出る。


ううっ・・・いくら徒歩3分といえど、さすがに部屋着のまま真冬の夜にコンビニに来るのは寒い。


外灯も少ないため、自然と早足になる。




「あれ、莉奈?」



ビクッと自分の名前を夜道で呼ばれたことに肩をあげた。



「やっぱり莉奈だ」

「・・・健人だ」