「英語は俺に任せろ、相川!」 どこからかやってきたお調子者。そんな助け舟に思わず顔が綻(ホコロ)ぶ美空。 「これは無生物主語だから―・・・」 「うんうん」 すっかり元気を取り戻したみたいで、内心ちょっと、いやかなり安心している。 二ヒッと上がる口角。その笑みは昔から変わることを知らない。 「にしてもさ、あんた達ってそんなに仲良かったっけ?」