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気が付けば、冬休みが来て、新年が来て、冬休みが終わっていた。



「ぐは~っ!待ってこの英文どうやって訳すの・・・!」



目の前で机にガクッと伏せる美空。



美空はのほほーんとして、静かそうに見えるため一見そうは見えないが、実は生粋の理系だ。



そんな彼女は、先程あった英語の時間に出されていた課題をやり忘れ、只今奮闘中。



英語は大の苦手だというが、あたしなんかより全然成績はいいから、あたしは何も言えない。




「そもそも私は日本人だもん」

「はいはい。その台詞もう何回も聞いたよ。でも大学行ったら英文の教科書読まなきゃいけなくなるって先生言ってたじゃない」

「・・・・・・うん」




やけに返事に間があるな、と思った。


けれどそれは英語が憂鬱なんだろうな、としかこの時は考えてなかったんだ。