強く言葉を放つが、それでも眉一つ動かさない翔也。



「お前は、何もわかってない」

「わかってない!?分かってないのは翔也のほうだよ!今、健人がどんな気持ちか、翔也は分かってな」


強い力で、壁に押し付けられる。バンッ、と強く壁を叩く音が静かな廊下に響き渡った。




「っ」




近くにある翔也の顔と、拘束された両腕に目を見開く。




「試合に負けたのは、アイツじゃない。〝俺たち"だ。全員同じ気持ちなんだ。確かにPK外したアイツには違う想いがあるかもしれない。だけどな、みんな気持ちは同じなんだ・・・っ。悔しいんだよ・・・!」