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「あ、大地先輩!終わったんですか?」

「え、あ、あぁ」


返事をしながら、俺はドアを静かに閉めた。時間にして僅か10分程度だろう。


「これ、寒いと思ってジャージもってきました」

「さんきゅー」



会議室から出た俺は、琴美が持ってきてくれたジャージを羽織る。

汗をかいてた身体が冷えてきたから、とてもありがたかった。



「何だったんですか?」

「あー・・・・・・、」



俺は、ピタリと歩みを止める。

琴美も一歩進むと、止まった俺に合わせて進むのをやめた。



「大地先輩・・・?」