―――――――――・・・ ―――――・・・ わああああああ、っと先程から熱気と歓声に包まれるスタジアム。その興奮は未だに納まる事を知らない。 雲に隠れていた太陽は、まるで祝福するかのようにタイミング良く顔を出し、喜びに満ち溢れている彼らを照らす。 西日に照らされた彼らの顔は、とても輝いて見えた。 「・・・行かなきゃ」 「莉奈・・・!?」 走りだした莉奈を追いかけるように、私も必死で後を追いかける。