青空を味方につけた日向君が打った低いシュートは、綺麗に決まった。

冷静にシュートを決めた彼に、様々なところから賞賛の声が聞こえてくる。


「さすがだね」

「うん」


すぐさま相手校のPKに切り替わる。


「あ、決まっちゃった」

「次は・・・葉月君だ・・・!」



外せば、負け。

入れれば、続行。


緊張したスタジアムに笛の音が鳴り響いた。

葉月君が一呼吸置いて、走り出す。










「・・・っ、」