選手達が円陣を組むとすぐに、PKが開始された。最初は相手高から。

笛の合図と共に、一人の選手が走り出す。

スタンドは静寂に包まれていた。

そして、ゴールネットを揺らすとわあ、と歓声に包まれる。

3回目まで両校ともに譲ることなく、決めた。

そして4回目。



「次、日向大地だ・・・」




莉奈の言葉に、軽く頷く。

頑張れ、頑張れ、日向君・・・っ。