前で莉奈がベラベラといろいろ喋りだす。
私はそれを身を縮めて聞くが、頭の片隅で莉奈の言葉に反論する。
両想いなもんか。
だって、修学旅行から帰ってきてからずっと続いてたメールは返信が来なくなった。
だから私も送ってないし、無論向こうから来ることもない。
「いい、美空!?次の選手権で告白するのよ!!!」
「むむむ無理!」
「じゃなきゃ手遅れになるかもしれないでしょ!?」
もし、もしだけど。
仮に莉奈の言うとおり、日向君が私の事好きでいてくれるなら。
自分勝手かもしれないけど、日向君から伝えて欲しいんだ。