「ってことはC組かあ……。そっか、C組はお化け屋敷だからか。ってそう問題じゃないでしょ! 少しは自分のクラスの出し物の準備手伝いなさいよ!」
「はいはい。うるせーな。大阪のオバチャンみてぇだな。よく平松がお前なんかと付き合ったよな~」
「なんですって!?」
なんて言いながら葉月君は、私と莉奈が二人で頑張って持っていた重いペンキ缶をアッサリと奪った。
「わっ。ありがとう、葉月君」
「ぶっ、相川お前……」
「え?」
急に吹き出す葉月君に頭の中は疑問符で埋め尽くされる。
「よく見れば莉奈もだな」
「何がよ」
「お前ら顔、悲惨すぎ」
ヒーヒーと笑う葉月君を横目に、莉奈のほうに顔を向けると。
「「あ!」」
二人して声が重なり合った。