はい、と先程自販機で買ったホットのお茶を渡す。
ありがとう、と笑う相川に俺は小さく呟いた。
「俺、もう無理だ」
「―――え?」
それが聞こえていなかったための“え?”なのか、それともその言葉に対する疑問なのか分からない。
乾ききった喉に潤いを与えるため、一口ジュースを口に含んで、吐き出した言葉。
「・・・俺、どうしたらいいかな・・・っ」
ああ、なんて情けないんだ。
声が震えて、手も震えて。
男のくせに今にも泣き出しそうな自分がいた。
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