優しい落ち着く声に、横を向けば。


「あい、かわ」

「どうした「シーっ」


人差し指を口に当てて、今自分が見た部屋のドアを指差す。

それで相川は全てを察したようで、少し悲しそうな表情をしたんだ。






ずっとそこで話をするわけにもいかないので、自分の部屋に相川を連れて行くと、やかましい奴らはありがたいことに別の部屋に行っているみたいだった。



「そっか・・・。買ってたんだ、ストラップ」

「でも意味なくなっちまった」

「なんで?後でまた渡せばいいんじゃない?」