月の光が、彼女の顔を照らす。そこには頬を真っ赤に染める姿が。



「うわああ、なんか今更すぎて恥ずかしいな・・・」

「・・・」





独り占めしたい。

葉月なんかのものにしたくない。


そんなドロドロとした感情が、自分の中の奥深くからマグマのようにあふれ出てくる。





「じゃ、じゃあ、日向君も私の事「美空」




無意識だった。


初めて紡いだ3文字の言葉に驚く彼女を他所に、俺はそっとその唇に自分のものを重ねていた。