小さな手のひらに乗っかる、白いチンアナゴのストラップ。

同じ沖縄にいるのに、お土産だなんて変かなって思ったけど・・・やっぱり失敗だったか?


そう不安に思っていると。



「ありがとう、日向君・・・っ!」





まるで花弁を閉じていた朝顔が、日の光を浴びてパッと開くように彼女は笑った。





「・・・おう」



彼女のその笑顔を見たら、そんなの全部吹っ飛んで。

俺は髪の毛を弄るフリをして、彼女から視線を逸らす。