そこに二人の姿は無い。
「うっわー。すっげーなこれ」
「中に入ってんの何これ?」
既に二人は私より先に店内に入っていた。
そんな二人に思わず笑みが零れる。
馬鹿だなあ。何で不安になってるんだろ。二人が否定するような人じゃないって分かってるのに。
「お姉さんも、どうぞ」
「はい!」
私も店員さんと一緒に店内に入る。
小さな店内に飾られているのはガラスでできた小さなストラップやネックレスがあり、それらの中には、小さな粒のようなものが閉じ込められていた。
「この中に入ってるのは何ですか?」
「それは星の砂なんです。全てオーダーメイドなのでこの世に一つしかありません」
「え、これ中に入ってるの金箔!?」
「ええ。そちらのほうは、他の星の砂だけのものとは違いハートの金箔が恋愛運。月が友情、星が金運のように様々なご利益があるんですよ。少しお値段が上がりますが、修学旅行生の皆様にとても人気なんです」