「これ、バスガイドさんが言ってた奴だ!」 「そのひや・・・?」 「その、ひゃん・・・うたきいし、もん!だって」 ガイドブックを見ながらだけども、少し言葉に躓く莉奈。 む、難しい名前だ・・・。 二人でそれを背景に写真を撮る。首里城だけでもう何枚写真を撮ったのだろうか。 「よし、行こう」 「うん」 バスに戻るとほとんどの生徒が戻ってきていた。そしてすぐに全員が揃い、バスが出発すると、入れ違いでC組のバスが入ってきた。